毎日の睡眠はどのような仕組みで行われているか

睡眠のメカニズムを考える

睡眠のメカニズム

毎日の生活に組み込まれている睡眠は、私たちが営む生体活動として欠かせないものです。昼に活動して夜にリラックスする時間があって、そこから少しずつ眠くなってくるというサイクルは日常的に行われているものですが、自然とその仕組みが働くことは不思議でもあります。私たちに限らず、動物の大半はこの睡眠のメカニズムを組み込むことで生命をつないでいるのです。つまり、生きていく上でなくてはならない時間というわけです。

この眠りの仕組みとは、どのようにして行われているのでしょうか?そのメカニズムを解明していくと、しかるべき順序によって営まれていることがわかります。毎日の生活を健康に保つための眠りについて、詳しく見ていきます。

活動を続けた疲れを十分に取る
昼間に活動を行い、脳も体も動かす時間を送っていると、やはりいろいろと疲れがたまってきます。脳は常にさまざまな情報を取り込んでおり、またよくも悪くも影響を受けています。また体においても、ちょっとした移動をするだけでも全身の筋肉を駆使しており、疲労していくものなのです。
毎日毎時間それらの活動を行い続けることは実質不可能です。

脳はしっかり休ませる

1日動かした脳は十分に休ませて、疲れをしっかり取ることが必要です。また、活動によって疲れた筋肉を休ませて疲労物質を分解させなければ、正常に動かすことができなくなってしまいます。
睡眠は、脳の働きによって眠気を誘発させ、脳と体の機能を休ませる時間を作るようにできているというわけです。各所の活動時間が長く続く睡眠不足の状態から眠りについた場合、ことさらに眠る時間が長くなりますが、これは長時間酷使させた体内の機能を休ませるために起こる作用といえます。

脳と体の疲れを癒すために睡眠を誘発させる機能は恒常性維持機能であり、人間を始め生物全体において組織機能を一定に保つために必要な機能として備わっています。

眠っている間に生まれ変わる
日夜忙しく常に動いているのが脳です。ちょっとした動作はもちろんのこと、見たものや聞いたこと、感覚で触れたものなど、脳はさまざまな情報を取り入れてその都度処理しているのです。そして1日の終わりには、脳に取り込まれた情報を整理して記憶として残すか否かの取捨選択を行います。その作業は睡眠を取る時間に実行され、眠っているときに夢を見るのもその作業の一貫であると言われています。

体内の器官に関しても筋肉を動かしたり内臓を常に機能させたりなど、いつもせわしなく活動しています。その過程で組織に疲労がたまったり傷を負ったりしてしまうものなのです。日々の活動によって破壊されたり傷がついたりした細胞を新たなものに生まれ変わらせて、修復・活性化させることが睡眠の目的でもあります。
眠っているときには、組織細胞を活性化させてターンオーバーを促す成長ホルモンの分泌が盛んになります。目に見えるところでは皮膚の傷や日中にダメージを受けた細胞を排出し、新たな細胞を生成することで健康な状態を保てるわけです。傷が治ったり肌のうるおいを維持できたりするのはこのターンオーバー機能によるものです。

このように、脳の情報を整理したり、体内組織を健全に代謝させたりするためには、睡眠を誘発させる必要があります。そのために、体内時計で設定されたリズムに基づいて眠りにつくようにできているのです。体内時計によって睡眠の準備にかかると、脳内にメラトニンと呼ばれる物質が分泌され、少しずつ眠るための準備に入っていきます。

脳内では何が起こっているか
スムーズに眠りに向かっていくために、脳内では神経伝達物質がさまざまに働いています。

メラトニンとは

主に睡眠の仕組みをつかさどっているのがメラトニンです。

これは、睡眠ホルモンとも言われる物質であり、これが夜にかけて脳内に増えることによって眠気が誘発されます。

・メラトニンとは
眠りをつかさどる物質・メラトニンとは、神経伝達物質の1つであり、セロトニンから生成される物質です。

日中の活動を行うのに不可欠なセロトニンは、一定量の分泌がなされることで精神の安定を保つとも言われています。日中はセロトニンの分泌が活発になりますが、夜になるにつれてだんだん減少し、その代わりにメラトニンが多く分泌されるようになります。この働きの交替によって、活動状態から眠りへの準備にかかるものとされており、これらの物質が正常にバランスを取ることで質のよい睡眠が可能になるのです。

・概日リズム
メラトニンとセロトニンのバランスを保つには、体内時計が正しく働いていることが条件となります。体内時計が刻むリズムが概日リズムといわれるもので、これが正常に整っていれば一定の時間になるとメラトニンの分泌が開始されます。夜眠くなって朝になれば目を覚ますという仕組みは、脳に組み込まれた概日リズムによって成立するわけです。
この概日リズムが崩れると、メラトニンも正しく分泌されなくなり、眠りの質も悪くなってしまいます。

・リラックスした眠りを
こうした眠りのメカニズムは、脳機能が正しく動くことで営まれています。

そのためには、日中にアクティブに活動し、その疲れを夜にしっかり癒してリラックスすることが大切です。夜は睡眠の準備のためにたっぷりと時間を使い、リラックスできるように意識しましょう。また、眠る際の寝具も自分に合っていないものだと眠っていても緊張状態を続けてしまうことになるため、ゆったりと眠れるものを選ぶことをおすすめします。部屋のスペースの関係でソファーベッドを選択する際も、いろいろな材質や寸法、また構造を吟味し、自分の体に合うものを店頭で確認しながら決めましょう。

眠ることは、日中活動を行う私たちには欠かせないものです。それをつかさどる体内時計をきちんと動かすためにも、日中の興奮状態を夜には徐々に静めていき、スムーズに眠りに導くことをおすすめします。ソファーベッドを選ぶ際は、ベッドとして利用する際によりくつろげる構造になっているものを選ぶとよいでしょう。